産業廃棄物収集運搬業を始めるには、法律で定められた許可が必要です。特に広島県で許可を取得する場合、どのような準備や費用が必要になるのか、ポイントを簡単に解説します。
1. 許可に必要な経費(広島県では)
- 新規許可申請手数料
81,000円(産業廃棄物・特別管理産業廃棄物どちらも同額)。 - 更新申請手数料
73,000円。 - 変更許可申請(エリア追加など)
71,000円。
※申請時に県へ納付
2. その他に必要な費用
- 法定講習会の受講費用
許可申請前に受講が必要で、費用は約1万8,000円~3万円です。
※広島県内でも開催されますが、日程が限られているため早めの確認をおすすめします。 - 車両関連費用
使用する車両の改造や整備(防水や密閉仕様など)、必要に応じてリース費用が発生します。また、許可取得後には車両に事業者名や許可番号を表示するため、標識作成費(5,000円~2万円程度)が必要です。 - 書類取得費用
- 登記事項証明書(法人):600円程度。
- 住民票や身分証明書(個人事業主):数百円。
3. 許可申請時に求められるもの
- 車両の確保
産業廃棄物の種類に適した車両が必要です。例えば、液体を運ぶ場合は防水構造、粉状の廃棄物の場合は密閉性が求められます。リース車両でも問題ありませんが、リース契約書や車検証の提出が必要です。 - 事業計画書の作成
廃棄物の運搬エリア、運搬経路、処分先などを具体的に記載します。 - 事業管理責任者の配置
業務を適切に管理するための責任者が必要です。法定講習会を受講し、知識を習得することが求められます。
4. 許可を取得した後
許可を取得した後も、法令遵守が求められます。例えば、マニフェストの適正管理や車両表示の維持、定期的な更新手続きが必要です。違反が発覚すると罰則や許可の取り消しにつながるため、日常の管理が重要です。
広島県で産業廃棄物収集運搬許可を取得するには、事前の準備と正確な手続きが求められます。費用の見積もりをしっかり行い、必要書類や車両の準備を進めましょう。もし手続きに不安がある場合、時間に余裕の無い方は、行政書士に相談するのもおすすめです。
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